開運する人の2パターン「徳人」と「才人」とは?

開運して成功する人・幸せになる人にはの2つのパターンがあると、運命学の世界では言い伝えられてきました。
その2パターンとは、
- 徳人(とくじん)
- 才人(さいじん)
の2つです。
徳人と才人の特徴
徳人は「他力運」、つまり人から助けられる人です。
話が聞き上手、受動的、どこか隙があるけれど、人望があって人がついてくる。面倒見がよく、喜んで損することができます。
たとえ誰かに騙されてたとしても、「まあ、いいよ、いいよ」とニコニコしてゆるせるタイプ。
才人はその逆で「自力運」、自分の力で人生を切り開こうとする人です。
完璧、隙がない、能動的でスピーディなのが特徴で、人一倍、仕事をこなします。
わかりやすい例は、2007年のドラマ『ハケンの品格』の篠原涼子さん演じる大前(おおまえ)
春子と、大泉洋さん演じる東海林(しょうじ)武です。
大前春子は定時きっかりで人の何倍も仕事をこなし、この人が派遣されると業績が上がると有名な伝説の派遣社員。まさに才人です。
対照的に、東海林は仕事はあまりできないけれど、完璧ではないからこそ周りが助けたくなってしまう、愛される徳人タイプ。
歴史を動かす才人と徳人
歴史もまた、才人と徳人がセットで動かしてきました。
2000年前の中国、三国志の時代を例に見てみましょう。
横山光輝さんのマンガ『三国志』は劉備玄徳(りゅうびげんとく)が主人公として描かれています。
この劉備玄徳という人は、明らかに徳人です。
人徳はあるけれど、ケンカが弱く、一人で戦略を立てることもできません。
どちらかというと、ゆっくり、円満型、周りの人から愛されるのが上手く、どんな嫌なことがあってもニコニコしているわけです。
劉備玄徳の徳を慕い、周りからどんどん武将が集まってきます。
中には、ケンカの強い張飛(ちょうひ)、そして戦略を立てることについては随一と言われた諸葛亮孔明ら、才人もいました。
そして、劉備玄徳と孔明がタッグを組んで歴史を動かしていたわけです。
日本の戦国時代では、織田信長、そして明智光秀は代表的な才人。頭が良く、切れ者ですが、人を育てるのは苦手でした。
さらに言えば、明智光秀はその才能に溺れましたね。能力が非常に高く、先見の明もあったけれど、周りに徳人がいなかったために滅ぼされてしまいました。
では、戦国時代の徳人は誰かというと、豊臣秀吉と徳川家康です。
たいへん人望があり、人を育てるのも上手く、自分で戦略を立てませんでした。
豊臣には竹中半兵衛という天才軍師が、徳川には天海僧正がいて助けてくれたからこそ、天下を取れたのです。
才人と徳人をあわせ持つには?
自分は才人タイプかな、徳人タイプかな、と気になるかもしれません。
しかし実は、これからの時代は才人の要素と徳人の要素を兼ね備えた「真人」が求められるようになるでしょう。
真人になるには、まずは徳人を目指しましょう。
喜んで損ができる人。喜んで、世のため、人のために尽くすことができる人。誰かの助けを借りたり、周りの人に動いてもらえる人。
そうならないと、今の時代は才能だけでは世の中を渡っていけません。
だから、徳という基礎を身につけた上で才能を磨いていくことが大事なのです。